baseline和ホラー映画日和 か

 回路(2001) ★★★★
 カオス(2000) ★★★☆☆
 カシマさんの呪い -封印された都市伝説-(2011) ★★☆☆☆
 カタリヤ 最恐都市伝説 (2010) [シリーズ] ☆☆☆
 カタリヤ 都市伝説の女 (2013) [シリーズ] ★★★☆☆
 カタリヤ ほんとにあった都市伝説 (2013) [シリーズ] ★★☆☆☆
 学校裏サイト ホラーゲーム (2012) ☆☆☆☆
 学校の怪談 呪いの言霊 (2014) ★★★☆☆
 壁男 (2007) ★★☆☆☆
 かまいたちの夜(2002) ☆☆☆☆
 神さまの言うとおり(2014) ★★★☆☆
 仮面ライダー THE NEXT(2007) ★★★☆☆
 カリスマ(1999) ★★★★
 カルト(2013) ★★☆☆☆
 感染 (2004) [シリーズ] ★★★☆☆


回路

(2001年公開 黒沢清監督) ★★★★
《2015-08-25》   

[幽霊][じわじわ][哲学][ネット]

幽霊に会いたいですか?

観葉植物販売の会社に勤務するミチの周りで、奇妙な出来事が続発した。同僚・田口の自殺を皮切りに、同じく同僚の矢部が、社長が、順子が、両親が、次々と黒い影を残し姿を消していったのだ。同じ頃、大学生の亮介の身辺にもおかしなことが起こっていた。彼のパソコンが、勝手に「幽霊に会いたいですか」と問う無気味なサイトにアクセスしてしまうのだ…。
(dTV)

 本作を端的に表すならば、とにかく「異質」。黒いシミ、現れる幽霊、開かずの間、消える人々、どこかに繋がるインターネット……。ギリギリのところで現実とは質の異なる気持ち悪さが、視覚と聴覚を襲ってくる。ありきたりなホラー表現はかなり抑えられているにも関わらず、「なぜだか分からないが怖い」。物事には理屈がある。しかしこの映画ではあらゆる事象の理屈が明言されない。あるいはされても理解しきれない。理屈の分からない、現実にギリギリで有り得そうな恐怖が、じわじわとやってくる。まさしく侵食という感じ。あまりやりすぎても現実味を失ってしまうのだから、ホラーとしてのこのバランス感覚は、かなりすごい(前半が特に顕著。というか、後半になるとこのバランスがやや崩れ過剰になる。だから恐怖が薄らぐ……というか、映画内世界の秩序が逆転する、というべきか)。

 物語の筋自体は、色々な要素が組み合わさっていて理解しづらいが、大筋で武田真治や小雪が加藤晴彦に語ったセリフの通りなのだと思う。しかし説明するセリフが多いにも関わらず、一見して何が言いたいかが掴みにくい。そういう点で(黒沢清作品はだいたいそんな感じっぽいけど)個人的にはかなり好きだけれど、やはりものすごく人を選ぶ作品だと思う。
 強いて残念だと思ったところを挙げるとするならば、後半のテンポが悪い点だろうか。描かれる風景は本当にいいのだが、どうもグダグダに感じてしまう。登場人物の行動の動機がやや捉えづらくなるのも難。
 とまあ、かなり癖は強いものの、一風変わったホラーとしては良質。




カオス

(2000年公開 中田秀夫監督) ★★★☆☆
《2015-08-20》   


とある高級レストラン。実業家の小宮山とその妻・佐織里が二人で食事をしていた。しかしふとした隙に、佐織里は突然姿を消す。そして誘拐犯から身代金を要求する電話がかかってくる。しかし、これは夫の自分への愛情を確かめたいがために、佐織里が便利屋の黒田を使って仕組んだ狂言誘拐だった。そして佐緒里と便利屋の関係も徐々に妖しくねじれていく……。
(allcinema ONLINE)

 ミステリ作家、歌野晶午の「さらわれたい女」を実写化。原作は読んだような読んでないような。
 物語は映像も含めてかなり淡々と進む。見る人はやや退屈を感じるかもしれないが、一応、かなりの数のアクロバットが二転三転と用意されている。
 全体的な構図はやはりミステリ作家というべきか。結構面倒くさい全体図を破綻なく描かれていて良い。これは監督脚本の力も大きいと思われる。散りばめられた伏線も綺麗に回収されていて好印象。しかしその代償として、物語の展開がやや読み易くはなってしまっている。
 中谷美紀演じる悪女もよく出来てはいる。演技のひとつひとつにハッとさせられるのは流石。しかし心理描写がまったくないため、行動がいまいち理解できない。特にラストが想像力をそれなりに発揮しなければ、置いてけぼりにされかねない。魅力的な女性を演出するためにはやむを得なかったとはいえ、最後の最後のネタはあまりうまく行っていない。
 とはいえ話の筋としては面白く、中谷美紀が多少でも好きなのならば本作はある程度楽しめるだろう。

 ホラー……?




カシマさんの呪い -封印された都市伝説-

(2011年公開 関顕嗣監督) ★★☆☆☆
《2015-09-20》   


とある映像制作会社で働くことになった涼子。ある日、涼子はホラー映画企画“カシマさん”の話を聞かされるが、それ以来“カシマさん”が彼女の下を訪れるようになり…。
(キネマ旬報社)

 一時期妙に乱造された「かしまさん」の恐怖を描いたホラー。主演は秋山莉奈。主人公の女の子はアルバイト先の映画制作会社の正社員に選ばれる。なんと主人公はホラー映画好き。次回の企画で「かしまさん」を扱うという。
 ここでの「かしまさん」は、孤独なひとで精神を病み踏切に飛び込んだという、少々悲哀的な脚色のくわえられている。話を聞いたら現れる、三つの質問をしてくる、というもの。その話を聞いてから、主人公は謎の夢や怪異に悩まされることになる。
 ……せっかく雇ってもらった会社で、寝不足で寝てしまい、仕事そっちのけでかしまさんからの回避法を調べるというなんともいえない微笑ましさ。かしまさんの呪いに追い詰められた末、主人公は呪いを解くために奔放する。なんというか、主人公の女の子の奇行は気になりはするが、それ以外は案外普通のホラー作品といった様子……。
 ……なのだが! なんと途中は幽霊云々よりも、人間関係のドラマみたいになる。
 ホラーとしてやや迷走してる感はあるが、まあ一時間程度のドラマにしては特殊メイクやスプラッタ表現も結構頑張っている。特筆するほど悪い点も無ければ、良い所もそんなにないが、後味の悪くないホラーとしてはそれなりの出来。



学校裏サイト ホラーゲーム

(2012年公開 遊山直奇監督) ★☆☆☆☆
《2015-08-06》   

[デスゲーム][美少女][怪物][学園]

死のゲームに足を踏み入れた高校生の運命を描くサバイバルアクションホラー第2弾。

家族の事故死により多額の借金を背負った高校生・美幸。ある日、自宅に携帯が届いたことで、生死と大金を懸けた不条理なモバイルゲームに参加することになり……。
(GyaO)

 姉宛に届いた荷物を開けてしまったことで物語は始まる。
 主人公は姉の代わりにあるゲームに参加してしまう。他人の行動を監視できる「TPod」。ゲームのルールは自分以外の「TPod」所持者を見つけ出すというルール。プレイヤーは交互にプレイヤーと思しき人物を選択・殺害していき、先に敵プレイヤーを殺害した方が勝利、というもの。

 主演は『ひぐらしのなく頃に』の梨花ちゃん役をやっていたあいか。黒髪が好きだったのに、本作では茶髪パーマという微妙さ。ほとんどの演者が棒読み、学芸会のようでしんどい。

 主人公の行動が全編通してダメ。先生に相談したり、監視していることを口走ったりと、自らマイナスの方向に邁進していく。監視されている可能性があるというのに、TPodを覗く覗く。更に最悪な場面でみんなにプレイヤーであることをバラす。
 ホラーゲームのプレイヤー候補もほとんど描かれていないため、すぐに誰が敵プレイヤーだかわかってしまう。一応、フェイントはあるもののあまり意外性はない……。
 かと思えば、無駄な描写も多い。無意味に昼間に集まったと思えば、「夜中に集まればいいじゃん」「それもそうね」と解散してしまう。
 殺害シーンもあっさり気味だし役者も役者なので、追われる恐怖も上手く描かれていない。オチも微妙。そもそも「学校裏サイト」ではないし。

 本作はあいかファン以外にはまず勧められない。




学校の怪談 呪いの言霊

(2014年公開 落合正幸監督) ★★★☆☆
《2017-08-01》   

[幽霊][美少女][廃墟][学園]

さあ、“きつねの窓"が今、開くよ…

母の日記から、当時事故で亡くなった同級生たちがいたことを知った娘の詩織は、その母校を訪ねることを決意。一方高校では、ある噂話を機に奇妙な現象が起こり始め…。
(Amazon)

 本作は1999年に「4」が出てそれから音沙汰がなかった『学校の怪談』と同じ原作小説を元にしているらしいので、そういう意味では十五年ぶりに映画化されたということになる。しかし都市伝説の怪物や妖怪などを幾分かユーモラスに押し出した、児童向けのジュブナイル映画だった前シリーズとは違い、今回はかなりガチガチのホラー映画に仕上がっている。
 
 この作品は、「ある学校のクラスの生徒が直面する怪異」と「フェイクドキュメンタリーを撮影しようと廃校に忍び込んだ若者たち」、そして「死んだ母の昔の日記を見つけた少女」という3つの軸(あるいはレイヤー)が絡み合って構成されている。そのために話の筋を追っていくのがなかなか骨が折れ、一時間五十分という尺の長さもあり見ていてかなり疲れる。
 それぞれの話の違和感などを持たせる構成になっていて序盤は面白いが、複雑な作りのわりにはネタがあまりにもわかりやすすぎて、後半はとてもしんどいことになる。一応恐怖演出はしっかりとしていて、それなりに怖い映画にはなっているが……。
 それ以上の問題として、最後まで見てもいまいちピンと来ない終わり方をするというものがある。上記の設定自体も、上手く物語に反映されているわけではないので釈然としない。「アイドルをいっぱい出したかったんだなぁ」で終わってしまっている。
 雰囲気と全体的な演出、興味の持たせ方はいいだけに勿体無い。




壁男

(2007年公開 早川渉監督) ★★☆☆☆
《2015-07-30》   


テレビ局でレポーターをつとめる響子のもとに視聴者から「壁男の噂、知っていますか?」という葉書が届く。壁の中には人間でも妖怪でもない「壁男」というものが住んでいるという噂。これをきっかけに響子の担当する番組で壁男の追求が始まり、次第にこの噂は社会現象の様相を呈していく。響子自身は「単なるテレビネタ」として取り扱っていたが、恋人の仁科は異常な程興味を持ち、壁男とのコミュニケーションを試みるが…。
(Wikipedia)

 一見普通だが、なぜか不安になる映像から物語は始まる。部屋に一つ置かれた、電源のついていないのに垂れ流されるテレビ。テレビに写った砂嵐を見続ける人々。
 諸星大二郎の漫画の映画化である。

 本作は「北海道発」という、ロケ地やスタッフが道民で構成されている映画だという。札幌在住の私には、見知った街でホラーが描かれているというのはなかなか新鮮なもの。作中で放送されている番組もどこか見たことのあるような、良くも悪くもローカル臭が強い。
 演出でカバーはされているが、CGや小道具のところどころがチープな作りなのが気になる。また物語の起伏が乏しく終始陰鬱なので、見ていて少しつらいところがある。

 一方で、俗っぽい考えの持ち主である小野真弓と対照的な、どこか影のあり哲学的な考えをする堺雅人の演技が光る。彼の狂気に取り憑かれたような様は、さすがというべきか。
 ところどころにホラー的な表現はあるが、派手な怖さはない。本作の見所はそこに置かれていない。「壁男」の噂を契機に、狂気が露わになる人間たち。そんな人の恐怖をじわじわと描いた作品である。
 エンタメ性が薄いので万人のウケが悪いだろうが、好きな人には偏愛作になるであろう。
 しかし一部伏線が放置されたままになっているのはマイナス。




かまいたちの夜

(2002年公開) ★☆☆☆☆
《2015-08-15》   


人気ゲーム『かまいたちの夜』のファンサイトの常連メンバー達が、オフ会を開いてゲームを再現する映画を撮影することになり、ゲームの舞台「シュプール」のモデルとなったペンション「クヌルプ」に集うこととなった。しかし、予約していたはずのペンションの予約が取れておらず、仕方なく偶然に通りかかった別のペンション経営者に連れられて、ゲームと同じ名前のペンション「シュプール」に泊まることになる。
しかし、嵐によりペンションは外界と断絶され、さらにゲームでの被害者である「田中一郎」役で、主人公の上司であった男が、本当に殺されてしまう。それを皮切りにして、ゲームさながらに次々に人が殺されていく。はたして犯人の正体とは、いったい誰なのか?
(Wikipedia)

 人気ゲーム「かまいたちの夜」を元にしたドラマ。
 ただし「かまいたちの夜」をそのままドラマ化したのではなく、主人公たちは「かまいたちの夜」ファンサイトで集まったという設定になっている。
 舞台は廃校を改装したペンションになっている。
 キャスティングは直接のものではないにしても、一部を除いて結構イメージ通り。このドラマは一応ミステリーだが、ホラーテイストもそこそこ強いものになっている。
 しかしあくまで本作は、ファンドラマ。登場人物の各役割、事件展開などはゲームをなぞるように作られているため、原作を知らないとかなり置いてけぼりをくらう。

 更に途中まではかなりまっとうなミステリーをやっているのに、最後の最後でそれをぶち壊してしまう。藤原竜也の演技はいいのだが、このネタはミステリーとしては到底納得出来ないものになっている。原作のファン向けのドラマであるのに、その原作ファンですら許容できるか怪しいところ(もっとも、原作のキャラをそのまま使わなかっただけ賢明ではあるが)。
 雰囲気は出ているので、かなりもったいない。

 本編ではグロ描写があったはずなのだが、現在各サイトで配信されているTBSオンデマンド版ではグロ描写が静止画に置き換えられているのもテンポを損なっておりあまりよくない。
 余談だが、本作は本来脚本家がホラー・サスペンスとして書いたものをTBSが勝手にミステリーと宣伝したとか云々。

+クリックでネタバレ感想



神さまの言うとおり

(2014年公開 三池崇史監督) ★★★☆☆
《2017-07-18》   

[デスゲーム][狂気][暴力]

ダルマさんが殺した

退屈な日常にうんざりしている高校生・高畑瞬。ところがある日、突如として教室に現れたダルマさんが命を懸けた授業の始まりを告げ、ありふれた日常を一変させる。
(Amazon)

 金城宗幸原作・藤村緋二作画の同名漫画の実写化。
 ホラーというよりは最近よくあるデスゲームもの。なのだがこのデスゲームはやや現代ファンタジーがかっていて、突然現れたダルマが言葉を話したり、ゲームの内容が人知を超えたもので行われたりする。
 ゲームに敗北した場合などに人が死ぬのだが、その死に方は爆散して血がガラス玉になって飛び散ったり、叩き潰されたりとバラエティに富んでいる。ゲームの内容は日本の昔からある遊び「だるまさんがころんだ」や「かごめかごめ」をデスゲーム用にしたもの。
 決してつまらなくはないのだが、盛り上がる部分もあまりないという印象。シロクマ面に関しては、「主人公が気づいた攻略の糸口」よりも「神木くんが初見で気づいたと思われる攻略(多分)」の方が面白いと思ったのだけど、こちらは説明がなかったのが悲しい。グロテスクさもさほど高くはないが、オチのえげつなさは結構好き。制作費が結構かかっていそうで、設定と相まって「非日常的状況」が見れた部分は面白い。




仮面ライダー THE NEXT

(2007年公開 田﨑竜太監督) ★★★☆☆
《2015-08-23》   

[アクション][怪物]

すべてを超える。

奇怪な連続殺人事件の現場に、失踪中の人気アイドルChiharu(森絵梨佳)の曲が流れているといううわさが立つ。本郷猛(黄川田将也)は、彼の受け持つ生徒でChiharuの友人・琴美(石田未来)とともに、Chiharuの兄・風見志郎(加藤和樹)を訪れる。しかし、その志郎はショッカーの改造人間・仮面ライダーV3だった……。
(シネマトゥデイ)

 ホラー映画として紹介されていたので、あまり興味のない特撮を。ちなみにFIRSTは見てない。
 確かにホラー性・怪奇性は高い。物語序盤で明かされる秘密もかなり胸糞悪くて良い。ストーリー通しての猟奇性もなかなか高い。
 なぜか都合よく都合のいい人間が現れるのは、まあ、あんまり気にするなという感じだろうか。回想もかなり強引だけど、なんというか考えるな感じろ感が高い。
 確かにホラー要素のかなり強いというか、ホラーの文脈を扱った特撮ものだった。頭を空っぽにして細かいことを気にせず見れば、仮面ライダーファンでなくてもわりと楽しめる。




カリスマ

(1999年公開 黒沢清監督) ★★★★
《2015-08-25》   

[じわじわ][狂気][哲学][廃墟]

世界の法則を回復せよ

ある青年が人質篭城事件を起こし、その事件を担当した刑事・薮池五郎(役所広司)は犯人と人質を両方死なせてしまい、心に深い傷を負う。上司から休暇を言い渡された薮池は、ある森で不思議な一本の木を見つける。その木は根から毒素を分泌し、周囲の木々を枯らしてしまう奇妙な木で「カリスマ」と呼ばれていた。他の木々を守るためカリスマ伐採を主張する中曽根(大杉漣)達であったが、カリスマを守ろうとする青年・桐山(池内博之)に妨害され、「カリスマ」を巡って住人たちは次第に対立の度を深めていく。
(Wikipedia)

 「世界の法則を回復せよ」そう残した篭もり犯の死をきっかけに、主人公は森に足を踏み入れる。
 相変わらず掴みづらい筋の話でお馴染みの黒沢清だけれど、本作の話自体は比較的わかりやすいかもしれない。端的にいえば、森のなかにある一本の特別な木を巡る奇妙な物語。……その本質を観客が理解しきれるかは、別として。
 本作は厳密にはホラーではないけれど、ある種ホラー的な「恐怖」も内包しているので入れてみた。
 暗喩に満ちた人間界のカリカチュア。ネタバレ無しで語るには難しいし、ネタバレ出来たとしてもそれが正しいかはわからない。ただ単に観るだけではなく、観客に考えさせることをさせる黒沢清節炸裂といった感じ。氏の作品全般に言えることだが、「ただ見てくれ」としか言えないと同時に、どうしても「しかしこれが受け入れられるかは別の話」という点に着地してしまう。




カルト

(2013年公開 白石晃士監督) ★★☆☆☆
《2017-07-05》   


凶悪な怨霊VS.最強の霊能力者! そのバトルの結末は! ?人気タレントのあびる優、岩佐真悠子、入来茉里の三人は、ある母娘の除霊番組のレポーターを務めることになる。だがそこには想像を超える恐ろしい霊が巣食っていた。除霊に訪れた霊能者たちは次々と倒れるが、娘の美保に憑いた霊は取り除くことができない。遂に最強の霊能者NEOがこの除霊に臨む! 一体この家を恨む真の呪詛者は誰なのか?霊との戦いでNEOは勝利することができるのか?
(Amazon)

 タイトル通り(一部で)カルト的な人気のある、もはやフェイクドキュメンタリーを捨て去った一本。
 最強霊能力者・NEO(仮名)など、あからさまにノンフィクションであることを放棄したことによってストーリー性を出すことに成功している。しかし「フェイクものを見たい」と思って見ると、方向性の違いから失敗する可能性が高いので注意。
 ホラー映画としてはさほど怖くはなく、「ホラー映画の文脈を使った能力者モノ」といった感じ。つまらなくはないが、フェイクものを期待するとダメだし、クセは強い方なので、ある程度割り切って見るのをすすめる。






ページのトップへ戻る