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劇場版 稲川怪談 かたりべ (2014) [シリーズ] | ★★★★☆ |
劇場霊 (2015) | ☆☆☆☆☆ |
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劇場霊
(2015年公開 中田秀夫監督) ☆☆☆☆☆《2017-06-29》
売れない若手女優・沙羅は、女貴族の生涯を描いた舞台に出演することに。ある日、主演の葵が転落事故により意識不明の重体となってしまい、沙羅は急遽主演に抜擢されるのだが…。
(キネマ旬報社)
「女優霊」から20年、ということを全面に出して島崎遥香を主演にして制作された一本。……なのだが、別に内容は女優霊とは関係ない。まったく関係ない。メインとなる舞台劇がエリザベート・バートリーの話だったり、序盤から関節球体人形が出てきたりと、どちらかというとゴシックホラーみが強い。やっぱり関係がない。
正直なところ、特に見るシーンがない。映像に関していえばかなり綺麗ではあるものの、それくらいしか褒める部分はない。ストーリーも「主人公の天性の才能に嫉妬する有名女優〜」みたいなテンプレが長々続く。
「ちょうだい、ちょうだい」と呟きながら、マネキンめいた人形が堂々とてぽてぽ歩いてくるのにはさすがに笑ってしまった。これで怖がらせられると思ったのら、ちょっと。そもそもこの怪異が劇場とは特に関係ない。すごい。
なまじ画質が綺麗なだけ、単なる「アイドルを可愛く見せればいいや」という雰囲気が伝わってきて、島崎遥香のファン以外にはただただしんどいだけの作品。まあ、お察しではあったのだけど……。