(wikipedia)
個人的には合わなかった作品。ホラーというよりはサイコスリラー。
監督の清水崇の
『輪廻』でやったような、「ホラーの手法を利用した××」をやりたかったんだろうなぁというのは伝わってきたが、いかんせん家で見たからかチープさが目立ってしまう。見るならば映画館である必要があったのかもしれないが、内容見た限りだと3Dとマッチしているとは言いがたい……。
失語症の女性の役を満嶋ひかりが演じているのだが、その演技はよかった。あと、キーポイントである赤い手すりの螺旋階段。あれは美しかったし効果的に扱われていた。あのシーンは3Dで見たかった気がする。
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このホラーでの被害者は主人公である満島ひかり……だと見せかけて、その実元凶は彼女自身の中にある(現実逃避)、という構図の転換は面白い。そのネタ自体は面白いんだけど、いかんせん映像のチープさが際立っていて、見終わった後に「なんだこれ」となってしまう。
ホラーのテンプレ的手法を逆手に取る、というのは同監督の作品でも同じことやってて、そちらはわりと好きなのだけど、こちらはどうも上手く入ってこない。ウサギの着ぐるみにしろ、失語症の満島ひかりがモノローグしちゃったりと、中途半端感が際立ってそれどころじゃない。童話をモチーフにするにも、「人魚姫」なのか「不思議の国のアリス」なのか、どちらか片方にして欲しい感じがする。その点でもテーマが中途半端。
あと、自作の『戦慄迷宮3D』を見に行くってシーンも、なんというかもにょる。一応姉妹作らしいのだけど、知らずに見て「はあ」としかならない。
ただ、『異界への入り口(≒ウサギ穴)』としての螺旋階段の使い方はよかったと思う。でもせっかく螺旋階段を使うなら、継母の死も螺旋階段とからめてよかったのではと思わないでもない。