baseline和ホラー映画日和 み

 ミステイクン (2012) ★★★☆☆
 皆殺しの天使~ビデオの中に悪魔がいる~ (1997) ★★☆☆☆


ミステイクン

(2012年公開 伊藤隆行監督) ★★★☆☆
《2017-07-19》   

[コメディ][幽霊][POV][モキュメンタリー]

もしあの間違いに気づいてさえいれば…

「自分の部屋が気持ち悪い」とカメラを回し始めた野性爆弾・川島。ところが、衝撃音、フリーズ、不協和音、リフレインなど奇怪で恐ろしい現象が次々と川島を襲い、耳慣れない音が鳴り…。
(Amazon)

 野性爆弾の川島が「部屋が怪しい」と自ら仕掛けたカメラで自撮りをする……というモキュメンタリーコメディ。なのだが、初っ端から監督と脚本の名前が出る。このあたりは本当に残念。
 またホラーシーンに関しても微妙で、特別怖いものはない。わざわざ巻き戻し、スロー再生して、更にズームをする。そんなシーンが5回くらいある(頷き)。
 ……という感じの、ホラーとしては微妙な作品なのだが、本作の主点はそこに置かれていない。詳しくはネタバレになるというか、ネタバレせずに本作品を語るのは難しいので、とりあえず見てくれとしか言いようがない。10人中8人はキレるだろうが、2人はきっと気に入るはずだ。
 しかしこの試み自体は非常に面白いし「見ろ」とはいうが、川島のキャラクター性が下品という部分もかなりあるので、そういうのが苦手な方は注意してほしい。




皆殺しの天使~ビデオの中に悪魔がいる~

(1997年公開 長沢雅彦監督) ★★☆☆☆
《2018-06-28》   


年がレンタルビデオショップで借りた1本のビデオをめぐり、映像の中の惨劇が現実のものとなって青年とその仲間たちを襲う…
(DMM)

 多分VHSしかなく、見る手段が少し限られている作品(GyaOで配信されていた。DMMでも見れるらしい)。主人公が借りてきたビデオを旧友たちと見ていると、奇妙な映像が写りだし、それと同時に友人たちが同じように殺されていくというサイコホラー。
 基本的には取り壊しされる予定の主人公のマンションで物語が完結する。クールというか冷淡な感じは、当時の若者の孤独な雰囲気を上手く表せてはいる。
 ただあまりにもストーリーが漠然としすぎて、よくわからないものになっている。作中で言及される、某海外ホラーを下敷きにして作られており、そのあたりを考えると「言いたいことはわからないでもない」のだが、それにしてもモヤモヤは残り、元ネタを知らなければ「よくわからない」で終わるだろう。
 ちなみに若い頃の大森南朋が出ている。






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