baseline和ホラー映画日和 む

 骸 -MUKURO- (2015) ★★★☆☆


骸 -MUKURO-

(2015年公開 佐々木勝己監督) ★★★☆☆
《2018-06-28》   


母の事故の報せを受け上京してきた娘・百合子。手紙の住所を頼りにボロアパートにやって来た彼女が見たものとは…。「JUST LIKE A MOTHER(仮)」ほか全3エピソードを収録。
(Amazon)

 本文
 ゴア山盛りの短編映画集(というか短編二本に特典一本+メイキングだが)。倫理観をどっかに置いてきてから見たほうがよい。
 
■JUST LIKE A MOTHER
 母親が男たちに監禁され、娘も巻き込まれる話。
■SWEET HOME INFERNO
 家族が新興宗教にハマる話。

 全編通してオルタナティブロックやシューゲイザーに合わせて、非人道的な行いが映される。例に挙げるなら、顔面を延々と殴り続けて脳味噌が飛び散りだしたり、(どういう理屈かはわからないが)上半身と下半身をちぎり離して投げ飛ばしたり。特殊メイクは精巧にできていて、現実味があるかはともかく劇中内での違和感はない。ロードムービーのような楽曲に合わせて血飛沫な舞うのは、本当に狂気しか感じない。
 どちらかというと二本目の『SWEET HOME INFERNO』が好きで、まあ主人公の野村明里という女優さんみたいなタイプが血塗れになってるのが好きな説もあるが。
 ただ特典映像の『APARTMENT INFERNO』がストーリーとしては一番刺さる。こちらも野村明里が血塗れになる話だが、この話はボーイミーツガールとして見てくれ(短い中で間延びするシーンがあるのが瑕だが)。
この作品の欠点としては、ストーリーがほとんどゴア状況を作り出すためのものになっており、細かいところを伺うことができない点。また、基本音楽に合わせてグロシーンという感じで、食傷気味になりかねない部分。






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