baseline和ホラー映画日和 ほ

 亡霊の棲む家~犬木加奈子恐怖world~ (2000) ☆☆☆☆
 ホラーの天使 (2016) ★★★★


亡霊の棲む家~犬木加奈子恐怖world~

(2000年公開 熊澤尚人監督) ★☆☆☆☆
《2018-06-27》   

[狂気]

誰か見てる……

郊外のマンションで次々と消え去る住人たち。失踪した管理人が管理日誌に残した「コウカスイソウ」の言葉が示すものとは!?
(Amazon)

 犬木加奈子の漫画の映像化。若い夫婦たちが徐々に狂っていくオムニバスといった三話構成だが、舞台は同じマンションで、最終的に一つの謎に繋がっていく。
 心霊ものではあるが全体的に、どちらかというとノイローゼだとか、精神疾患のような雰囲気がある。メインとなる謎(?)に関しても、正直国内某ホラー……というかあらすじに「コウカスイソウ」と書かれてることからわかるように『アレ』であり、更にはラストあたりの霊的なものに襲われる描写は、ホラーを通り越してギャグのようになっていて、うん……。三話が微妙に繋がっている構成だったり、狂っていく人々の話としては見れないわけではないので残念。あと今見るとさすがに古臭さがある。





ホラーの天使

(2016年公開 長江俊和監督) ★★★★
《2018-06-27》   

[学園][POV][モキュメンタリー]

その扉を開けてはいけない

現在スタジオとして使われている廃校では、女子高生が行方不明になって以来、怪現象が頻発していた。そんな中、芸人やアイドルたちが恐怖の出来事に見舞われる。
(Amazon 一部改変)

 現在は撮影スタジオやレッスン場として使われているある廃校を舞台にした話で、撮影前の女子高生を主軸に、芸人とアイドルの話が絡み合う形で挿入される。
 POVと監視カメラでのモキュメンタリー設定なのに有名な芸人が、架空の漫才コンビを結成しているあたりで出鼻を挫かれるので、これはモキュメンタリーではないと割り切って見たほうが吉。序盤こそ退屈なシーンが続くが、我慢して見てほしい。後半からは面白くなっていく。
 勘のいい視聴者なら、あるいはこの監督の作風を知っているなら、なんとなく違和感が見えてくるだろう。本作の構図は良く出来ており、その見せ方も巧妙。ホラーと伏線をうまく融和させている(タイトルの意味はちょっとよくわからないが)。







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