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NECK ネック(2010) | ★★★☆☆ |
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NECK ネック
(2010年公開 白川士監督) ★★★☆☆《2015-08-11》
生まれて初めて恋をした大学生の首藤友和(溝端淳平)。恋の相手は誰もがあこがれる女の子、真山杉奈(相武紗季)。勇気を振り絞って告白した首藤は、杉奈の研究室に呼ばれる。そして、大きな木箱“ネックマシーン”に入れられ、首だけを出した状態でホラー映画を見させられるが……。
(シネマトゥデイ)
舞城王太郎の小説の映像化。この作家は『好き好き大好き超愛してる。』とか好きだったけど、さてさて。元々文章で押し切るタイプの作家なので、映像化にはかなり不安であるが……。
主演の相武紗季と溝端淳平による、ホラーコメディ。「怖いものが出ると思うから、怖いものが出る」という独自のネック理論を実践するというもの。
作中で著者の関わっていた冥王星Oがばんばん出てきたり、同監督の『遺物』が名作と言われていたりと、分かる人にしかわからないような小ネタがとても目立つ。
キャストも豪華だし、先を読ませないという点では話の筋としてそれなりに面白いものの、ホラーとしてもさほど怖くないし、コメディとしてもいまいちと中途半端。
しかしホラー映画のテンプレートと、そのセオリーからの脱却ということでは、いかにも舞城的な「ひねくれ」みたいなものが感じ取れる。まっとうなホラーやコメディを見たいという人には積極的には勧められないが、話自体はしっかりと出来ているため、一風変わったシュールな映画を見たいひとには一見の価値があるかもしれない。