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フェイクドキュメンタリー作品シリーズの二作目。
今回は主にエレベーターの監視カメラによるもの。ある産業廃棄物処理業者から持ち込まれたという。またも警察から流出したという設定らしい。
謎の真っ暗な地下階で突然止まったエレベーター。フロアから何かに引き込まれ、男性が窒息死する。
本作もエレベーターという密室内で起こった怪異の恐怖を、やはりPOVという形で描いている。……が、前作ほどのインパクトも無ければ、エレベーターの性質上、同じような場面ばかり続いてしまって退屈に感じる。
芝居もわざとらしさが目立ち、モキュメンタリー作品としてのリアリティを大きく損なっているのもマイナス点。ホラー要素の安っぽさもそれに拍車をかけている。
結末に関しても、意外性などは何もない。単なるモキュメンタリー風ホラー以上の展開が何もなく、面白みに欠ける。怪しく見せていた伏線や登場人物も、怪異現象を持ちだしてもどうやっても上手く繋がってくれない。
シリーズでどうしてこんなに作風が変わったのだろうと思ったら、監督がまったく違う人だったようで。
+クリックでネタバレ感想
映像内に登場する新聞に書かれた隣の記事の『「エレベーターの悪魔」とやらに囁かれた』とか、黒いフード付きのパーカーの人物、更新されるわけがないブログなど、意味深なものだけ残して放置していくのは正直どうかと思う。ブログは霊の仕業だとしても、フード付きのパーカの人物はどう見返しても解決できなかった。女性を追いかけるようにエレベーターを降りたシーンでも、監視カメラの日時がまったく合ってないので関係なさ気だし……。
評価の一点は、主人公の狂気に対して。
遺物 未解決事件流出証拠検証記録 Vol.3 トンネルに消えた子供たち
(2010年公開 遠藤光貴監督) ★☆☆☆☆
《2015-08-06》
都内にひっそりと存在する地下横断トンネル。このトンネルを通った子供たちが次々と行方不明になる。警察にも見捨てられた両親は、必死の捜索である真実に近づく。しかし、その時、その両親にも信じられない現象が起こり…。果たして、その映像が示すものは超常現象なのか、心霊現象なのか、猟奇事件なのか!?
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フェイクドキュメンタリー作品シリーズの三作目。毎度のこと謎の韓国人資産家が現れる。
今回の未解決事件は地下道の中で消えた子どもたちという題材。「ちひろちゃん」という子どもの霊が出るという噂の地下道。
三作目の映像は地下道の入り口の監視カメラ、行方不明の子どもの父親のカメラから。確かに深夜の地下道は不気味で雰囲気が出ている。しかしなんだか映像がいやにクリア過ぎたり、妙に編集されていたりと、もうPOVという感じも既に無くなってしまっている。
失踪した子どもたちの親にインタビューする映像にしても、手ブレから隠し撮りではないことがわかる。それでもまるでカメラなど無いかのようにやりとりをする登場人物たち。邪推かもしれないが、とりあえずPOVっぽく撮っとけばよいだろう的な意図が見えてしまう。
隠し撮り映像にしても、前作・前々作のようにカバンに開けた穴越しだろうというような演出もなく、視界がめちゃくちゃクリアであるのも気になるところ。
題材はいいのにホラーとしても怖くないし、オチもかなり強引。伏線も投げっぱなしなので、まったくすっきりしない。