(Amazon)
どうやら2014年に沖縄のイベントで放映された作品をDVD化したもので、5つの作品のうち3本が収録されている。
ずっと友達
死んだ女の怨念と除霊師の戦い的なストーリー。幽霊のCGは気合が入っていて、結構出来が良く不気味さがでているものの、ストーリーが正直微妙な感じがある。
愛しのレッドモンスター様
いじめられっ子の少女が、偶然見かけたキジムナーに恋をするというなかなかふっとんだ設定。内容も良く言えばカルト的な、悪く言えば馬鹿映画なノリがあるので、好き嫌いは分かれそう……。
掟
映画好きな若者たちがユタの修行場に遊び半分で立ち入ってしまい……という形のPOV作品。
ネタ自体は面白いのだけど、「POVのホラーでやりたいネタ」で挙げたら真っ先に浮かびそうなベタさでもある点が残念。
本作のヒロインにあたる女の子がめっちゃ美人なのは強かった。
三作とも方向性が大きく違い、バラエティ豊かな一本にはなっている……のだけど、二重の意味で「インディーズ!」という感触が強い。あまり厳しい目線でなければ楽しめるかもしれない。
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トラウマ/R SOLID
(2015年公開 ダイナマイト平、田渕研路監督) ★★☆☆☆
《2017-08-26》
沖縄発のシチュエーションスリラー第1弾。何者かに妻を殺された映画監督・中村は、犯人探しの映画を制作する。映画はヒットするが、妻殺害の容疑を掛けられた中村は、ある日殺人動画投稿サイトで妻の動画を発見し…。「Last act」と「NULL」を収録。
(Amazon)
沖縄を拠点に活動する映像制作が作成した5本の短編のうち、「ソリッドシチュエーション」……密室劇のものを二作チョイスしてまとめたもの。
1つめの『Last act』は殺された妻の復讐をするためにある試みをする男の話なのだが、この手のネタではかなりベタなオチになってしまっているのが残念。
で、こちらがなかなかの問題作である『NULL』。この作品はなんというか、演劇っぽい進み方をする。ものすごく「何が起きているのか?」があることはあるのだが、いかんせんちょっとコメディ的な雰囲気があるので、そこで好き嫌いがかなり分かれそう。その流れから明かされる悪意はなかなかな威力があるものの、部分的によくわからないところがあったりとちょっと消化不良気味。
あまり積極的にはおすすめしないが、二作目に関しては「ちょっと変わったホラー映画」を見たい人は手にとってもいいかもしれない。
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トラウマ/R PSYCHO
(2015年公開 名嘉真崇介、久野敦海、木村守監督) ★☆☆☆☆
《2018-07-08》
沖縄発のシチュエーションスリラー第2弾。大学を卒業する日、「困ったことがあれば、お互いに助け合おう」と誓い合ったユキト、ヨシツグたち4人。3年後、ユキトの下にヨシツグから電話が掛かってくるが…。「約束」と「箱」「ウージオジー」を収録。
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沖縄を拠点に活動する映像制作が作成した5本の短編のうちの三本を収録。
『約束』は仲良し男女四人組のいざこざ。まあ想像通りの内容なので……。
『箱』は人を喰うダンボールを拾ってきた男の話。低予算でうまく作られているけれど……。
『ウージオジー』はこの作品集で一番尖った作品。偏見なしに見て欲しい。個人的には好きなノリではある。
ただ、
『トラウマ/R SOLID』の『NULL』ほど突き抜けた作品がある感じでもない(『ウージオジー』がギリギリかかるか)という感じなので、個人的には『SOLID』の方がオススメ。