baseline和ホラー映画日和 る

 ルームメイト(2013) ★★☆☆☆


ルームメイト

(2013年公開 古澤健監督) ★★☆☆☆
《2015-08-17》   

[百合][狂気][美少女]

女の素顔は恐ろしい。

派遣社員として勤務する春海(北川景子)は、ある日交通事故に遭い、しばらくの間入院生活を送ることになる。そんな彼女をいたわり、親切に接してくれた看護師の麗子(深田恭子)と春海はすっかり仲良くなり、二人は退院後にルームシェアを開始する。彼女たちの共同生活はスムーズに見えたが、春海が偶然、麗子の不可解な行動を目にしたことで……。
(シネマトゥデイ)

 ミステリ作家である今邑彩の同名小説を原作にした映画。物語は火災になった部屋を捜査官が調べるところから始まる。原作は未読。
 本作は暗影や人影などを使って不安を煽る、全体的にややホラー的な作りになっている。ちょくちょく挿し込まれる深田恭子の意味深で不穏な演技が、ある程度作品を飽きさせない工夫として描かれている。深田恭子の二面性はかなり恐怖ではある。
 序盤見ていた時の「これ深田恭子と北川景子の百合作品だー!!」をかなり大きく裏切られる展開の連続(まあ、原作が今邑彩なので察して案件だけど)。ちょっとしたギクシャクから垣間見えてくる、深田恭子の怪演が光る。
 「ルームシェア」という性質も、自宅に逃げ帰っても恐怖は終わらない、という点はホラーとしてそれなりに上手く出来てはいる設定である。

 ……しかし本作はかなりもったいないところで損をしている。ネタバレになるので詳しくは書けないが、それはある視点から見ると、ただひたすらに致命的なのである。それで評価できないという事態になってしまっている。
 本作は何も深いことを考えず、ホラーサスペンスとして見ればそれなりに楽しめはするかもしれない。特に北川景子・深田恭子のファンにはオススメできる。深田恭子が本当に可愛いんだ……。

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